2.冒険の始まり
レジェンス王子たちの旅に同行するにあたり、私は彼らの話を聞く事になりました。
まず、彼らはこの大陸に古くから伝わる
「光と闇がひとつになる時
世界を変える力が手に入る」
という伝説を現実にする為に旅をしているという事。
何でも、あと2年後には天変地異が起こり
この大陸は海の中に沈んでしまうかもしれないという占いの結果が出たのだそうです。
それで王子たちはこの大陸に代々伝わる伝説の大いなる力でこの大陸を救おうとしているのです。
しかし、その力を手に入れるには、光と闇の国に散らばる各4個、計8個の宝玉を集めなければならないという事。
光の国と同じく、闇の国も宝玉を集めているという事。
いずれはその宝玉をめぐり、闇の国と交戦するかもしれないという事。
…以上のような話を聞き、私はこの不思議な世界にとても興味を持ちました。
そして、大好きなファンタジー小説の次のページを捲る時のように、ワクワクしながら私は床に就いたのです。
―次の日―
「…さて、とりあえずの事は片付いたが、これからお前はどうするか、だな」
宿屋で朝食を食べ終わると、ククルが口を開いた。
「え?どういう事です?」
「貴女と旅を共にすると決めましたが、我々も日々の役目があります」
「そうそう。だからも自分でしたい事を決めたらいいよ。ずっとボーっとしてるのってつまんないでしょ?」
「そうか、そうだね!!」
(確かに、旅に同行させてもらうんだから、何かしなきゃね!)
「でも、何しよう…」
がうーん、とうなっているとククルが提案してくれた。
「そんなに悩まなくてもいいって。
野宿の時は交代で料理作ったり見張りとかすればいいんだし、町にいる時は、情報の聞き込みや買い物とかすればいい」
「そんなのでいいんですか?」
「あぁ。私たちも大した事はしていない。も特に気にする事はないぞ」
「わかりました」
「じゃあ、今日の予定決めましょうか。は何がしたい?」
「う〜ん…」
*情報収集
*道具の買出し
*図書館に行く
*食材の買出し