隣の石田くん 第9話?
「――文化祭、楽しむぜ!」
「「「「おうっ!!!!!」」」」
夜の生徒会室に声が響く。
「お前たちまだいたのか!? 明日が当日だぞ!早く帰りなさい」
「「は〜い」」
ガラリとドアを開けた教師に呆れられ叱られつつも、生徒会メンバーは笑顔で頷く。
――だって、きっと今年の文化祭は楽しいものになると思うから。
「――というわけで、以上が注意事項です。 決まりはしっかりと守りましょう」
いつになく真面目な表情と口調で生徒会長はマイクに向かう。
しかし、9時のチャイムがなったと同時にニヤリと笑い、制服のボタンを1つ開けた。
「…じゃあ、堅苦しいのはここまでだ。 お客さんも自分たちも楽しめるような、特別な文化祭にしようぜ!
――さぁ始めるぞ、俺らの文化祭っ!!!!」
「「「「わぁああ!!!」」」」
会長が右手をグッと高く上げると生徒たちから一斉に歓声が沸き起こった。
――やっぱり石田くんは凄い。
学年・性別関係なく、皆が石田くんの虜になってる。
私も何だか凄く…ワクワクしてる……っ!
「及川、行くぞ!絶対うちのクラスが売り上げNo.1になってやるんだからな!!!」
壇上から戻ってきた石田くんは握り拳を作ると、血気盛んに口を開いた。
負けじと私も両手をグッと握り、ファイティングポーズを取る。
「うん!それに生徒会企画も頑張るっ!!!」
「おうっ!!」
『パチンッ!』
お互いの気持ちが一致したのだろう。
合わせたつもりはなかったのに、見事にハイタッチが決まる。
――こうして待ちに待った文化祭が始まったのです。
だぁあ〜、こんな短くてすみませんっ!!
吉永裕 (2008.12.14)
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