「……今はそっとしといてやろう」

 カイトはの肩に手を置くと、優しくそう言った。
そうして彼女を部屋に連れて行き、怪我の手当てをする。

「今まで黙ってて悪かったな。
 ……ただ、あいつが――リットンが自分から言うまでは、俺が言うわけにもいかないだろうと思って」

 包帯を巻きながら彼が重い口を開く。
そんなカイトの様子には頷くことしかできなかった。

「……私のせいです。 私が無闇に近づいたから、リットンさんは……。
 皆は色々と気を遣ってくれてたのに、私が勝手に……っ私のせいだ――!」

 わあぁっとは声を上げて泣き始めた。
 自分のこのちょっとした怪我のせいで、逆に彼を傷つけてしまった。
このままリットンが戻ってこなかったらどうしよう。
 顔を覆って嗚咽を漏らすの肩にカイトがそっと触れる。

「……大丈夫だよ。 今回のことは、誰のせいでもない。
 だから……お前は何も心配しなくていい。 ……大丈夫だから」
「……うっ」

 暫くの間、はカイトの胸に顔を埋めて泣いていた。








というわけで、久しぶりの分岐でした^^;
……が、まだイベントは続きます。

今回はリットンのイベントなのでカイトとアステムの話はほぼコピペでした、すみませんm(_ _)m
こんな感じで、いずれカイトのイベントがありますので(結構まだ先の話ですが……)お楽しみに^^

では、読んでくださったお客様、ありがとうございました!!


吉永裕 (2007.11.12)


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