5月14日(土)


 美空と児童施設のバザーの手伝いに行く。
手作りの巾着が喜ばれた。次はもっと多めに作っていこう。


―メモ―
▼“リーベの園”に行く

◎収入:800リーン
◎残高:1100リーン




5月15日(日)


 今日は約束通り、和泉くんと海まで散歩することに。晴天で気温も過ごしやすくて絶好の散歩日和だった。
和泉くんは私の歩く速度に合わせてくれたので、運動不足の私だけれど話をしながらも息が上がることなく歩き続けることができた。
丁度、お昼頃に海岸に着いたのでシートを広げて作って来たお弁当を一緒に食べた。
穏やかな海を見ながら食べるお弁当は我ながら本当に美味しくて、私たちは目が合っただけで笑っていた。
ご飯を食べた後、二人で暫く寝転んで空を眺めたり、波打ち際で流れ着いた貝やシーグラスを見つけて拾ったりしてはしゃいでいたら、突風で目に砂が入った。
ジタバタしてたら和泉くんから顔を掴まれる。落ち着いて暫く目を閉じて涙を流してから瞬きしてみろとのこと。
目に違和感があって痛かったけれど、彼の言う通りにしたら何とか砂が涙で流れ落ちたらしく痛みが治まった。
でも、眩しさに慣れた次の瞬間、私の視界に映ったのはどアップの和泉くんの顔で心臓が止まるかと思っちゃった。
凄く心配させたみたいで、怖いくらい真剣な顔でこっちを見ていたから暫く固まってしまった。美形の真顔アップは心臓に悪過ぎると実感。

その後、彼の知り合いが向こうから来そうだと言って足早に海岸を後にした。私からは顔すら全然見えなかったけど、和泉くんって視力がかなりいいんだなぁ。
ともあれ、慌ててその場を離れる彼の背中を見て少し申し訳なくなる。私と一緒にいるとやっぱり都合が悪いんだろうな。
同じ学校の生徒だと美空と間違われる可能性もあるし、雰囲気が違うから別人だと気づかれることもあるかもしれない。
そうなったら美空にも迷惑をかけることになる。今日、一緒に過ごしたのが私で本当に良かったのかな。
そう思って別れ際に和泉くんにそれとなく聞いてみたら、「当たり前だろ。楽しかった」って言ってくれて、嬉しかった。
彼に変なこと聞いちゃったかな。私は一体、何がしたかったんだろう……。


―メモ―
▼“東海岸”に行く







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