5月19日(木)
ピアノの夢を見る。今日は色々な曲を弾いてくれた。
細い指から奏でられる音楽はどれも素晴らしくて綺麗な音だけれど、私の全然知らない曲ばかり。
もう少し音楽の勉強をした方がいいだろうかと思ったけれど、奏者さんが別の場所の曲だから知らなくて当然だって。
それから「知らない方がいいこともある」と言っていた。初めてこの夢を見た時も彼は同じようなことを言っていた気がする。
昼食の時、クヴォレーくんにタルトをあげた。驚いていたけどタダで貰えるものは何でも貰うし嬉しいと言っていた。
なんか喜んでいいのかなと思いつつ、自分用のタルトを食べていたら手を掴まれて持っていたタルトを一口食べられてしまった。
言ってくれたら食べずにそのままあげるのに、人の食べ途中のものをわざわざ取らないでよね……。びっくりしちゃった。
でもあのクヴォレーくんに美味しいって言ってもらえたから嬉しいな。
夜に微熱が出る。文化祭も近いのに参ってしまう。もしかして劇のプレッシャーとか……?
とはいえ、今さら辞退なんてできないし早く体調整えて頑張らないと!
―メモ―
◎帰宅後の行動:読書
◆ピアノの夢を見る
5月20日(金)
ピアノの夢を見た。奏者さんはピアノを弾くことが疲れたと言っていた。ピアノを弾くのは好きだけれどつらいのだそう。
あんなにも上手なのにやめるだなんて勿体無いけれど、つらいなら無理に引く必要はないかなとも思う。
数日前に弾いてくれた優しい曲は好きな人のことを考えて作った曲らしい。
それを聞いた瞬間、何故かクヴォレーくんの顔が思い浮かんだ。優しい曲とは無縁のような人なのだけれど、どうしてかな…?
そんな夢を見たからか、クヴォレーくんの顔を見るのが何だか恥ずかしかったのだけれど、昨日のお礼だと言って彼がお菓子を作ってきてくれた。
「ボクがタダで物をあげるなんて滅多にないんだから有難く食べるんだね」と相変わらずの上から目線だったけれど。
お菓子は真ん中にバナナが入ったロールケーキで、クリームも生地も甘さが丁度良くて何個でも食べれそうな程美味しかった!!
「お店開けるよ!私、絶対常連になる!!」と言ったらクヴォレーくんは珍しく素直に喜んでいた。もしかしてそのつもりなのかな?
さぁ、明日はついに文化祭初日!
劇の発表がある。失敗しませんように……!
―メモ―
◎帰宅後の行動:読書
◆ピアノの夢を見る
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