〜口を挟む間もなく決まった春宮行き
 言葉を亡くしたままスナネコを抱き私は駆け出した〜


お気に入りの泉の側に
スナネコを葬る
堪えていた涙が零れ
泉で顔を洗った

静かな足音が近づいてくる
「お師匠様…」
再び溢れてきたのは
何の涙だろうか

「可哀相だと思うなら忘れないことだ。
 殿下の手前、ああするのが最善だった。
 本来は人に慣れないスナネコを住ませていた
 あたしが罰を受けるべきなのに悪かったね」

「漸くお前にも旅立ちの時が来たんだ。
 あたしには合わないが
 春宮で幸せを見つけておいで。
 ……駄目なら戻ってくればいいさ」


昔大きかった
お師匠様の手は
いつの間にこんなに
小さくなってしまったの?

いつも守られていた
私がお師匠様を
守れる時が来たのだと
思い宮へ参ろう

春宮の仕事なら
充分仕送りできる
お師匠様も道場も
守っていきたいから

私が死んでも世界は変わらない
けれど何故だか近頃は
消えるのが酷く恐ろしい
皆と出会ったからでしょうか


「お師匠様、今までありがとうございました。
 中心に近いところで
 見てきましょう、この国を。
 お師匠様に恥じない私でいる為に」










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※タイトルやローマ字の単語はGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m



いつものごとく更新が開きましてすみません(´д`、)
最初に考えていたよりもグダグダな流れになってしまいましたが、今回分岐です。
ぼちぼちヒロインさんの名前を出そうと思っていたのですが無理でしたorz
次回は相手目線になって一気に関係が動く=クライマックスかもしれません。
それでもまだ王族のターンが来てませんのでまだ頭の中で話の流れがぐらぐらしています^^;

頑張ろう頑張ろうと日本中で言っている今日この頃ですが、個人でできることはある程度してきましたので
運営者としてはこれまで通りのスタンスで
“人によって異なる幸せのカタチ”を表現していこうと思っております。
サイトに来てくださるお客様が作品を読んだ時に少しでもホッとしていただけたら幸いです。
どうぞまた遊びにいらしてくださいね^^
読んでくださったお客様、ありがとうございました!

吉永裕 (2011.5.1)



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