socrus est magister
一番上の弟子が連れてきたのは
神事衣を着せられた少女
髪の毛は絹糸のように白銀で
睫毛から覗くのは鮮やかな赤眼
「簡単に拾って来るんじゃないよ」
そう怒鳴ってやりたかったけれども
あの子を拾ったあたしが言える筈なく
少女を部屋へ連れていく
きっと村人に選ばれた人柱だろう
この子の姿を恐れたのか
全く、馬鹿らしい話じゃないか
日に弱いこの子が日照りを起こすとでも?
色素が作られぬ病というだけなのに
見かけが違うだけで
人は簡単に他人を殺せるのか
「私がいると不幸を呼んでしまいます。
だから村を出たのです」
「馬鹿な子だね」と言って小突いた
あたしにこの子は泣きながら笑った
「これからは弟子として扱うからね」
素直に受け入れ頷く子
「生活の世話は兄弟子らにみてもらいな」
三人の弟子を呼ぶ
あたしはお前の母親にはなってやれない
だがお前がこれから先
病やお産をしても命を削らぬよう
身体だけは鍛えてやることができる
「16歳のティリア、14歳のウィオラ、
10歳のラウルス。
今日からあいつらがお前の兄弟子だよ」
「私はここにいても邪魔になりませんか」
「年に似つかない子だね」
再び小突こうとしたあたしに
兄らは飛びつき妹を守った
次の詩へ メニューに戻る
※タイトルはGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m
※神事衣は私の造語です^^;