「…サルサラ…」

の前にはサルサラが立っていた。

「サルサラ様!何故です!?」

伊絽波はサルサラに詰め寄った。

「イロハ、には近づくなといった筈だ」

に手を差し出し、伊絽波に背中を向けたまま静かにサルサラは口を開く。

「ですが…!」
「――消えろ。もうお前には用はない」
「サルサラ様!!」

自分に向けて伸ばしてきたイロハの手を、彼はパシっと裏手で払う。

「サルサラ…」

何故こんなにもあっさり切り捨てるのだろう。
もう、邪気が集まったから伊絽波は必要なくなったということなのか…?

「解放してあげるって言ってるんだよ」

サルサラはパチンと指を鳴らした。
すると伊絽波はフラリと身体を揺らし、意識を失ってその場に倒れる。

「…イロハちゃんを…助けて…くれるの?」
「それがの望みなんでしょ?」

苦笑しながらサルサラはに向き直った。
そして冷たい表情で彼女を見る。

「…どうして来たの、。来れば殺すと言った筈だよ」
「…だって…」

会いたかったの。
貴方にもう一度会いたかった。
ただ、それだけなの。

「…君はどうしたいの?何を望むの?」
「私は――」








次回からエンディングに向けて分岐する予定です。
冒頭から分岐させるつもり。
1話で終わるといいけど…どうでしょう。


では、最後まで読んでくださってありがとうございました!!
次回をどうぞお楽しみに…☆


吉永裕 (2006.3.2)
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