「ごめん。兄貴を救いたくてこの力を手に入れたのに。
  今の僕は兄貴に多くの彼女の死を見せつけてるだけでなく、手伝いまでさせてる。
  本当は兄貴の記憶を早く消してしまいたいんだ。
  でも、兄貴に手伝ってもらったらもっと前に戻れるから」
 「僕にできるのはこのくらいしかないから。
  それにお前一人で抱える必要はない。元はと言えば僕の為だったんだろう?
  ――トーヤはいつも僕の為に無茶をする」











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