5月14日(土)
美空と児童施設のバザーの手伝いに行く。
手作りの巾着が喜ばれた。次はもっと多めに作っていこう。
―メモ―
▼“リーベの園”に行く
◎収入:800リーン
◎残高:1150リーン
5月15日(日)
今日は約束通り、クヴォレーくんと出かけた。
先日会った公園で待ち合わせて、彼がよく行くという雑貨屋へ向かう。
住宅街の中にあった雑貨屋は看板も小さく控えめで私一人では恐らく見つけられなかっただろう。
少し急な階段を上るとアンティークな雰囲気のドアがあり、店の中は可愛い物で溢れていて、見ているだけでとてもワクワクしてしまった。
そこはお菓子コーナーが広めにとられてあって器具や容器だけでなく、お菓子作りに必要な材料も置いていた。
隣のチャイラや近年親交のあるアークバーン大陸からの器は珍しく、文化の違いを感じさせる。
可愛い物や珍しい物を見てきゃあきゃあ言っていた私とは反対に、クヴォレーくんは凄く真剣な表情で道具や材料を見ていて、
ただのお菓子作り好きとは言い難い雰囲気だった。
帰りに喫茶店に寄ってお茶を飲んだけれど、今日のクヴォレーくんはいつもと違って無口だった。
時折、表情を曇らせて視線を落とす彼の横顔は何だかとても寂しげに見えた。でも、不謹慎だけれど睫毛が長くて本当に綺麗な顔だなぁと少し見惚れてしまった。
別れ際に「何で今日、来たんだ」と意味不明なことを聞いてきたので「誘われたし、雑貨屋も行ってみたかったから」と首を捻りながら答えたら「変な奴だ」と言われた。
自分が誘ったくせに何なのよ……と思ったけれど、最後に調子が少し戻ってよかった。
帰宅後、暫くしてクヴォレーくんから電話がかかって来た。楽しかったと伝えたら声が喜んでた。
その後はいつものように愚痴大会になったけれど……。
―メモ―
▼“雑貨屋(patrie−パトリ−)”に行く
◎支出:250リーン(オレンジピール)
◎残高:900リーン
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