いつも穏やかな緑なのに、ここ最近は難しい顔をして考え込むような時間が増えたように思える。
しかしや友人たちに対して冷たい態度を取るわけではなく、その点は全く変わらず優しい人である。
そんな緑の姿を見ては、これまで色々と世話になっているにもかかわらず自分は全然彼の力になれていないことを酷く憂いた。
そして自分が彼のことを殆ど知らないことを自覚し、何だか悲しい気持ちになるのだった。


 ――そうして、が何となく緑の行動を目で追うようになって1週間。
そしてふと、あることに気づく。
ここ数日、緑と夏香の距離が近いように思えたのだ。
これまで夏香に積極的に話しかけるのは匡の方で、緑は聞き手に回ることの方が多かったが
近頃は緑の方から話しかけているように見える。
そして夏香と楽しそうに話している場面が多いのだ。
緑と夏香が仲良くなって良かったと思う反面、の心の中にもやもやとしたものが広がっていく。
楽しそうな二人を見ていると何故か悲しくなるし、自分と一緒の時の彼はあんな風に笑っていない気がする、などと意味のない比較をしては内心落ち込んだ。
更に皆の雰囲気が変わった感じがしたのは、もしかすると緑と夏香が付き合い始めたからかもしれない――などという考えが頭に浮かぶ。
匡と緑の両方を同じように応援していたのに、今の状況が受け止められない自身を理解出来ず、はその日、とぼとぼと帰宅した。
そんな彼女に駐車場で声をかけたのは、この前、真に打ち解けた隣人。

「どーしたんだよ? 首が落ちそうなほど俯いてさ」

不思議そうな顔の幹には力なく頷いた。

「……何だか自分がよく分からなくて」
「は……? どういうこと?」

これまで色んなことを話してきた幹だったからか、自分でも意外だと思うほどすんなりと心の内を話すことができた。
皆がギクシャクしているように思い始めてから、何となく緑を見る機会が増えたこと。
近頃、緑と夏香が仲が良くなったこと。
そんな彼らを見ると、何故か胸がもやもやとすること。
一通り掻い摘んで話をすると、幹はニッと人懐っこい顔で笑った。

「あーまぁ、お前の状況は何となく掴めたよ。
 でも、それは人に聞かなくてもいずれ原因は分かると思うから言わない」
「……むぅ」

一人で納得しているような幹を見ては眉間に皺を寄せる。
そんな彼女の姿に彼はプッと吹き出した。

「心配いらないって。放っておいても悪いようにはならないから。
 あと高田っちと観月さんだけど、それは友達の範囲内だと思うな。
 っていうか高田っちはお前のことが好きだよ、多分」
「なっえっま……!?」

動揺のあまり“何”と“え”と“待て”が同時に出てしまったに再び幹は吹き出した。

「そ、そんな冗談言うなんて性質が悪いぞ! 高田くんに謝れ!!」

顔を赤くしながら怒るに彼は笑いが止まらない。

「あぁもうっ、笑うな!」

幹を睨みつけながらもの胸は鼓動が速まったままである。
冗談だと分かっているのに、どうしてこんなにも“好き”という単語に反応してしまうのか。
恥ずかしさと理解不能な自分の心を抱えて混乱気味の頭で、はできるだけ理論的に答えを導き出そうとするものの
やはりこんな状況では正しいであろう答えを見つけることはできなかった。



 そんな幹のせいで、次の日から変に緑を意識し始めるようになった
これまで気兼ねなく昼食に誘えていたのに、今では話しかけることすら躊躇してしまうようになり、
緑に話しかけられる度に構えるようになってしまった。
彼は自分のことを何とも思っていないのに、こんな態度を取るなんて不審極まりないだろうと思いつつ、
体が勝手に反応してしまうものだから、自分の意思ではどうにもできないのだった。

そうこうしているうちに冬期休業がやってくる。
今年の授業は22日で終了。
構内はどこもかしこもクリスマスや忘年会の話題で賑わう。
たちも友人らで24日に鍋パーティーを開くことになっているし、
サークルの忘年会が26日に入っているので、一通り年末のイベントは経験することになる。
恐らく遅い初詣にも友人らで行くことになるだろうと想像し、はそれぞれの取るであろう行動を思い描いてひっそりと笑った。

「……ん。さん、どうかしたの?」
「あ、いやっ……何でもない」

がにやけていたのに気づいた緑が声をかけた。
皆と昼食を取る為に学食で夏香と匡を待っていたのである。

「そう……」

そう言うと彼は少し表情を曇らせる。
そうして深刻そうにに話しかけた。

「――あのさ、何か俺、さんに失礼なことしたかな?」
「え? いや、何もしていないが……?」
「そう? それならいいんだけど……。
 最近、さんの様子が変だし……、何か避けられてるような気がして」
「えっ……そ、そんなつもりは…っ」

慌ててはブンブンと首と手を振った。
そんな彼女の様子を見て緑は少し表情を緩めたものの、真っ直ぐにを見たまま視線を外さない。

「そっか……。ホッとした。
 俺、もしかしてさんに嫌われてるのかと思って……」
「――え!? いや、そんなことはない、全然ないから……っ。
 高田くんには本当に世話になってばかりで…その…凄く感謝してる」
「そんな感謝とかされるほどのこと、した覚えはないんだけどな」
「いつも私の至らない点をカバーしてくれているだろう」
「あはっ、さんって可愛いドジが多いもんね。
 でも、特別感謝されるようなことじゃないと思うけど」

普段大人びた顔立ちの緑が少年のように笑う姿には思わず息を止める。
彼はこんな風に笑う人だったのだ、と初めて知った。
それがにとっては何だか嬉しかった。

「――あのさ、話は変わるんだけど。
 ちょっとさんに教えてほしいことがあって」
「ん、何だ?」

いつもの穏やかな表情に戻った緑が口を開く。
そんな彼につられてもいつもの調子を取り戻してきた。
だが、次の彼の一言で彼女の心は凍りつく。

「観月さんが今欲しがってる物とか知ってる?
 最近、お世話になってるからクリスマスに何か喜ばれる物をあげようと思って」
「あ…夏香に……か」

曇り始める心。
これまで彼と夏香が仲良くなれるように応援してきた筈なのに、体を揺らしそうなほどの動悸がし始める。
しかし、緑なら夏香を大切にしてくれるだろうからと、は心のもやもやを断ち切った。
そうでもしなければ、どんどん膨れる苦しみで胸が詰まってしまいそうだったからである。

「――えっと……あぁ、そういえば寒いしバイトで立ちっぱなしだから、風呂に入る時間が好きだと言っていた。
 入浴剤とかアロマオイルとか、そういうお風呂のセットをあげると喜ぶんじゃないかな。
 雑貨屋のお風呂のコーナーにピンクやブルーの可愛いセットがあるだろう? あんなやつだ」
「ああ、なるほどね。お風呂用品か……。
 ありがとう、助かったよ」
「いや、別に……。
 でも、何をあげてもきっと夏香は喜んでくれると思うが……」
「そうだね、そんな気がする。
 さんも観月さんも、プレゼントする側の気持ちが嬉しいって感じの人だよね」
「え……あ…あぁ、そうかもしれないな」

昔、両親に向けていた作った笑顔の記憶が蘇る。
暫く作り笑いなどしていなかったけど、今の自分はうまく笑えているのだろうか。
あの頃の自分には戻りたくなんてなかったのに、今は笑って祝福しなければならないような気がした。
でないと、酷く苦い顔を彼に向けることになってしまいそうだった。



 「「「「かんぱーい!」」」」

24日、の部屋に集まったメンバーはグラスや缶をカチンと合わせる。
皆で食べられるようなお菓子を一つ持ってくるという決まりにした為、
鍋よりもデザートの方がメインのようなパーティーとなった。

「そういえば春日くんは?」
「あぁ、あいつは風邪で昨日から寝込んでいるらしい。
 鍋の残りで悪いが、後で雑炊を持って行ってやろうと思って」
「わぁ、そういうのっていいねぇ。
 俺もお隣さんと仲良くしとくかなぁ」
「でも、匡の隣って農学部の院生だから大概の時間、いないんじゃないっけ?」
「そうそう、俺の時間帯と全然違う生活してるみたいで。実験の時間とかがあるのかな?
 夜遅くに帰ってきたり、逆に出かけたりして大変そうだよ。
 そんなこんなで2年も隣に住んでるのにどんな顔なのかもよく知らないっていう……。
 あぁ、俺も皆がいるこのアパートに引っ越したいよー」
「そんなことになったら毎日ここか隣に入り浸るだろ」
「へへ、当たりー」

そんな話をしながら皆で鍋をつつく。
今日はもうギクシャクとした空気は感じず、和やかで楽しい時間が流れる。
それでもは緑と夏香が会話している様子を見る度にチクチクと痛む胸に戸惑っていた。

「――じゃあデザートの前に一息ってことで、プレゼント・タ〜イム!!」

鍋を食べ終わり、食器などを流しに持って行ってひとまずテーブルの上が片付いた頃、匡が嬉しそうに声を上げた。

「じゃーん! いつもお世話になってる2人にプレゼントを用意しましたぁ」

そう言って匡と緑はそれぞれ鞄からプレゼントであろう包みを取り出した。

「大したものじゃないんだけど、良かったら……」

恐縮しながら緑が差し出したプレゼントに驚きつつ、は「ありがとう」と言って受け取る。
夏香も喜んで受け取った。

「緑とプレゼントが被ってなかったらいいけど」

そう言いながら匡も二人にプレゼントを手渡した。

「二人ともありがとう。嬉しい」
「ホントにありがとう! でも、そんな気を遣わなくてよかったのに〜」

二人からのサプライズに驚いたり照れたりしていたが、と夏香も顔を見合わせる。

「実は私たちも二人にプレゼントがあるんだ〜」
「夏香と私で一緒に選んだんだが……」

そうしてはクローゼットの中からプレゼントを取り出した。
何を贈ればいいのかには見当もつかなかったが、夏香が提案したマフラーに同意し、決定したのだった。

「わーマジ!? 嬉しい、ありがと!」
「ありがとう。こちらこそ気を遣わせちゃって……」

それぞれ反応は違うが、どちらも喜んでくれた様子を見てと夏香は満足そうに微笑んだ。

「ねぇ。中、見てもいい?」
「じゃあ、皆でお披露目する?」

匡の一言で全員プレゼントを開けることにする。
緑は「自分ではこういうのは買わないから嬉しい」と嬉しそうに見つめた後、大事そうに包みへ戻し、
匡は喜んで自分の首に巻き、ご機嫌な様子で鼻歌を歌っている。
わくわくした様子で包みを開けた夏香は、匡からのキャンドルと緑からのバスグッズに喜んで目を輝かせ、
は匡からの犬の形をしたアイピローと緑からのポシェットをしたクマのぬいぐるみの愛らしさに頬を緩めた。
それぞれ自分の好みに合ったプレゼントだったようで、全員、気分は高揚し、
その後のデザートも楽しく平らげ、最初から最後まで和気藹々としたパーティーとなった。


 「じゃあ、おやすみなさい」
「今日はありがと〜」
「お邪魔しました」
「皆、気をつけて」

深夜に解散していく友人らを見送り、は部屋に戻った。
夏香の誕生日会の後もそうだったが、シーンと静まり返った部屋に一人佇むのはやはり何度経験しても寂しいものがある。
そんな寂しさを紛らわす為に、皆から貰ったプレゼントをもう一度包みから取り出してみた。
実はパーティーが始まる前に夏香ともプレゼント交換をしていたので、のベッドの上には大小合わせて3つの包みが並ぶ。
夏香から貰ったのはカラフルなボタンがモチーフの可愛いネックレス、匡からはアイピロー、そして緑からはぬいぐるみ。
それぞれの収める場所や置き場所を考えると気持ちが明るくなってきた気がする。
そうして、いつの間に皆は自分の好みを調べたのだろうと思い、は友人らの顔を思い浮かべて笑みをこぼした。

そんな中、ふと緑が夏香に贈ったバスグッズのセットを思い出す。
更にそのプレゼントをとても喜ぶ夏香の様子も。
夏香の喜ぶ姿が嬉しい反面、どこか寂しい気持ちが心に浮かんだ。
大切な友達二人が同時に遠くに行ってしまったような感じなのかもしれない。
それでも、夏香の幸せは喜べる。
なのに緑の顔を思い浮かべると、それだけでの胸は苦しくなるのだった。

――すると突然、携帯電話が鳴った。
メールだ。相手は高田緑。
いつもは夜の11時過ぎになると携帯の電源を切って寝てしまうと言っていた緑なのに、
こんな時間にメールを送るなんて何かうちに忘れ物でもしたのだろうかと思ったは、辺りを見回しながらメールを開く。

『題名:遅くにゴメン。

 まだ起きてるかな?
 時間がある時でいいけど、クマの鞄の中を見て欲しいんだ。』

よく分からない内容に首を傾げながら、はメールに書かれた通りにぬいぐるみのポシェットのボタンを外して中を見てみる。
そこには小さく折り畳まれた紙が入っていた。
更に首を左右に傾げながら、が紙を開いて見てみると――

さんのことが好きです”

B5サイズの便箋にこの一行だけ書かれてあった。
は一瞬固まった後、ゆっくりと両手で口を押さえてじわじわと湧きあがってくる驚きを噛みしめるように受け止める。
嬉しいとか困るとかそういう感想よりも先に、無の状態が来た。
あまりの驚きで、頭の中が真っ白になった状態なのかもしれない。
すると今度は電話の着信音が鳴る。

「は…はい、もしもし……」
『――あ、もしもし、高田ですけど……』
「たっ…高田くん!?」

を放心状態にさせた緑本人から電話がかかってきた。
動揺やら緊張では落ち着かずに部屋の中を歩き始める。

『ごめん、何か回りくどいことして。
 ……本当は気づいた時でいいや、寧ろ気付かれない方が友達としてずっと傍にいられたかもって……思ったんだけど、
 何かこのままだとすぐさんを春日に取られちゃいそうな気がしてさ。
 さすがにそれはちょっと嫌だったから。それに直接言った方がいいかな、って思って』
「あ……うん」

何と答えていいのか分からずには相槌を打つように返事をする。

『――春休みの時から君のことが気になっていたんだ。
 でも、本格的に告白を決意したのはこの間の観月さんの誕生日会の時だったんだけど。
 あの時、実はさんと春日の話を聞いていたんだ。ごめん。
 そしたら凄く怖くなった。彼が君を好きで、君も彼を好きなんじゃないかって。
 ここ2週間くらいじたばたしてたんだよ、俺。
 君と春日が付き合い始めるんじゃないかとか、君に嫌われてるんじゃないかって不安になったり。
 それで、観月さんに相談したりもして。
 この数週間で自分は情けないくらい女々しい男だと分かった』
「……あ……」

胸に痞えていたものが全て取れた気がした。
彼の態度に違和感を感じたのも、夏香と急に仲良くなったように思えたのも、全て緑が自分を想ってくれていた故のことだったのだ。
真実を知ったに安堵の気持ちが広がっていく。

『――というわけで……えっと…気持ちは紙に書いた通りで……。
 その……さんのことが好きです。
 さんは恋愛対象で俺を見たことないかもしれないけど……
 でも、良かったら……俺と付き合ってください』
「……」

想いのこもった彼の言葉に、はすぐ返事ができなかった。
涙が溢れ、喉は詰まり、声が出なくなってしまったのである。

『……あ…やっぱり駄目だよね』
「っ…ちが……違う……」

喉から絞り出すように声を出す
自分が緑を好きだと自覚したことはないが、これまでの自分の態度や心の状態を思い返して
あれが恋心だったのだと漸く理解する。

「わた…し……凄く…驚い…て……しまって……。
 …でも……高田くんの…気持ち…うれし…い」
 
しゃくり上げるように言葉を発するの言葉と気持ちが通じたのか、
電話越しの緑は安堵のため息をついたようだった。
そうして彼は「落ち着くまで待つよ」と言い、暫く沈黙が続いた。
そんな彼の優しさにの気持ちも穏やかなものになってくる。

「……その……私は今まで付き合ったことがないから迷惑をかけると思う。
 でも、努力する」
『じゃあ、俺も努力する。
 二人に合う恋人のカタチ、見つけよう』
「ああ……」

これまで優しく自分を見守ってくれていた友人の緑が、特別な人に変わったクリスマスだった。












不器用な彼女 〜エピローグ〜



 「……」

 ――これは試練だ。きっとそうだ。
 耐えろ、俺っ。
 いやでも一応恋人同士だし、肩くらいは抱いてもいいのか?
 いやいやいや、さんが起きてその状態だったら絶対驚くし、
 寝ている間にそんなことをするなんて、最悪、嫌われるかもしれない。
 やっぱり耐えるしかない……っ。

今日は恋人になって初めてのお泊り。
しかし付き合って一ケ月経っても二人は未だにキスすらもしていない。
は恋愛経験がゼロなので、気を遣った緑は少しずつ異性に慣れてもらおうと考えたのだった。
なので今日のお泊まりも話とDVD鑑賞が目的である。
だが、DVDを見ていたは睡魔に負けて緑の方へ倒れこんできたのだった。
肩に小さな頭をのせ、すやすやと眠る彼女の愛らしさに負けて、思わず肩に手を回そうとしたものの、
緑の手は彼女の肩から数cm離れたところでプルプルと震えている。
そうして夜は更けていった。



 「……」

 ――これは一体何があったんだろうか。
 体が重くて目が覚めたらこんなことに……っ。
 そもそも、いつの間に私は寝てしまっていたのだろうか。
 先に寝てしまうなんて、高田くんに失礼なことをしてしまった。

「たっ高田く――」

 ――いや、ぐっすり寝ているのに起こすのも悪いかっ?!
 しかし、この状況は……っ。

昨日は恋人になって初めてのお泊り。
二人でDVDを見ていた筈だったのだがいつの間にかは寝てしまい、
朝起きると緑が自分の上に倒れこんで寝ている状態だった。
思いがけない接近が恥ずかしく、どうにかしたいものの彼を起こすのも悪いし、
そもそも彼が右腕を枕にしている状態なので体が動かない。
内心じたばたしていると、緑の顔が動く。
一度、薄ら目を開けたかと思うと、次の瞬間バッと大きく目を見開き、
「わー!」と彼らしくない動揺した声を上げて、の上から飛びのいた。
そうして一人頭を抱える。
実は朝の5時まで緑は睡魔と闘っていたが、つい1時間前にパタリと眠ってしまったのだった。

「ごめん……」
「いや、私の方こそ先に寝てしまって悪かった」

顔を赤らめながら頭を下げる互いを見て、二人はふっと笑う。

「お昼にでもまたDVD見ようよ」
「ああ、そうだな」

不器用な彼女を持つ彼氏もまた、不器用になってしまうようである。






−終−



うわぁーい終わったぁヽ(・∀・)ノ
今日はサイト4周年なので、それらしい企画が間に合わなかった為この作品だけでも完結させようと
死ぬ気で絞り出した話であります^^;
これまでもダラダラと長い話だったのですが最後の話が物凄いことになってしまって……すみません。
それでも最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!!!!

キャラについては取説に詳しく書こうと思いますが、緑は最初にヒロインを異性だと意識するキャラだったり。
最後ら辺は匡に負けないくらい可愛い連発するキャラです^^;
ちなみにキャラの中では緑のエピローグが一番好きです。

さて、最初のキャラの設定を作り、流れを作る段階は非常にスムーズだったのですが
実際に小説として書き始めると、かなりの難産続きでしたorz
いっそ続けるのを諦めようかとも思ったのですが、今のところこのサイトで一番期待されている作品のようでしたので
やはり皆様の期待に副えねばと、頑張ってこれました^^
相変わらず最後が一番盛り上がりに欠けるような私らしい作品ですが、
少しでも「読んでよかった」と思っていただけたら幸いです。

本当は漫画ブログを先行させ、そこでのキャラとのやり取りや知られざるキャラの性格などを小出しにした上で小説を書いて、
漫画を知っている方に部分部分でニヤっとしてもらえたらいいなぁ、という思惑だったのですが
漫画の方が全然間に合わず……ところどころ、「あれ、こんなキャラなの?」というような描写があるかもしれません。
これからも漫画の方はボチボチ続けていきますし、大学1年編(出会い〜1年)が終わったら
本編である大学2年時のちょこちょこした日常や、もしもこのキャラと付き合っていたら…の後日談とか
寧ろ夏香エンド+ハーレムエンドの設定で日常を描くとかしていこうかと今から色々考えております。

…というわけで、この『不器用な彼女』の幹を除く同学年キャラの出会いを4コマ風にしてブログに描いています。
笑いは殆どなく^^;、各キャラの紹介的な感じの内容です。
*ヒロインの名前は普通小説版の 赤坂美景(アカサカ ミカゲ) です。

ブログ版『不器用な彼女〜出会い編〜』はこちら。   漫画 第1話直結はこちら


吉永裕 (2009.11.3)


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      あとがき 兼 解説はこちら (完全にネタばれしています)