※『アークバーンの伝説』のヒロインが皆と満遍なく仲良くて皆とお友達のままだったENDというIF設定です。
※攻略キャラでないキャラ(ランの兄のリキ)×ヒロインです。
アークバーン異聞録 −リキ編−
俺には好きな女がいる。
そいつは明るくて優しく只管に前向きだ。
だが、人には知られないように心の中で散々苦悩し葛藤した上で選び取った結果が
前向きな未来をもたらしているということを知っている人間はどれくらいいるのだろう。
その選択基準が俺には納得できないでいる。
あいつは自分と天秤にかけているものの規模が大きすぎていつも自分を後回しにするのだ。
それは世界だったり皆の幸せな未来だったりするもので、
実際にあいつは世界を救ってしまった為に俺はあいつに何かを言う権利はないのかもしれない。
しかしそろそろあいつが無理をする度に、自分を想う人間が苦しむということを知ってもらいたいと思っている。
そのことを知ればあいつはもう少し自分を大事にしてくれるのではないだろうか、と。
その時、一緒に好きだと言ってしまうつもりだ。
あいつは凄く驚くだろうけど駄目で元々。
真剣に迫ったらもしかしたらってこともあるかもしれないし、
あいつは露骨に避けたりするような奴でもないから
振られたとしても友達としての関係は続けていけるだろう。
「なあ、ちょっといいか?」
「はい? 何ですか、リキさん」
閉店後の掃除をしていたところを話しかける。
彼女が驚きながらも喜んで頷いてくれるのは、この数分後。
WEB拍手お礼画面に置いていたSSですが、気に入っていたので早めにこちらに持ってきました。
ふと思い立ってIF話を書いてしまいました。
リキはあっさりした性格なので短めで端的な内容のみのSSです。
個人的に気になっていたイエーガ兄弟の話が書けて自己満足です。
ここまで読んでくださいましたお客様、ありがとうございました!!
裕(2014.2.22)
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