アークバーンの伝説 〜Story afterwards〜
+結婚記念日・レジェンス編+
今日はとレジェンスが結婚した日だ。
は鼻歌を歌いながら夕食の用意をする。
レジェンスの好きな赤ワインと生ハムサラダ。
の得意料理の空豆のポタージュスープとホロホロ鳥のクリーム煮。
デザートのアイスクリームとその上にかけるオレンジのリキュール。
そして――愛する彼へのプレゼント。
は全て準備し終わると、メッセージカードを取り出し、そこにニコニコしながらメッセージを書いていく。
『レジェンスへ。
貴方に出会えて本当に私は幸せよ。 いつも優しく温かな笑顔をありがとう。
お仕事が忙しいでしょうけど、これからもずっと元気で私の傍にいてね。
』
そうしてプレゼントの袋にそっとカードを入れた。
チラリと時計を見ると、20時を回っている。
そろそろ帰ってくるかな、と思っていると玄関のチャイムが鳴った。
は嬉しそうに玄関に向かう。
「ただいま、。今日も何事もなかったか?」
「おかえりなさい。うん、今日も平和な1日だったよ」
そう言うと目の前に大きな薔薇の花束が現れた。
「今日で1年とは早いものだな。――、いつもありがとう」
「ありがとう、レジェンス!」
そう言っては花束を受け取ると優しい夫の頬にキスをする。
「今日は気合入れて夕食作っちゃったからね!期待してて!!」
そう言うと彼は嬉しそうに微笑む。
「それは楽しみだな」
そうして2人はリビングへと向かった。
楽しく食事を済ませ、2人はソファでデザートを食べながら肩を寄せ合う。
そしてプレゼントを交換した。
からのプレゼントを開け、中身のネクタイとネクタイピンに喜びながら、レジェンスはカードを嬉しそうに眺める。
もまたレジェンスからのプレゼントを開け、綺麗な薔薇のコサージュに感動しながら
メッセージカードを両手で持って読んでいく。
『最愛の妻、へ。
私はそなに出会えた奇跡に心から感謝する。
そして、いつも明るく私の傍で笑っていてくれる自身にも。
これからも共に年を重ねていこう。
愛しいへ、心からの感謝を込めて。
レジェンス』
そうして2人はゆっくりと見つめ合い、キスを交わした。
レジェンスとはまぁ、こんな感じかなぁ〜と。
クサいセリフなど簡単に言ってしまいそうな彼ですので…。
吉永裕 (2006.6.18)
2006.10.12から一般公開開始。
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