昔から心が動いたことはなかった
期待は兄が背負ってくれたし
中傷は弟が受けてくれた
言われるまま王子として生きてきたが
王の病で周囲は騒めき始める
「殿下こそが次期王に相応しい」
下卑た大人が集まれば
金と女の話ばかりで
狙うは外戚、官吏だろう
王に夢と欲を抱くのが民の性
自分の為にも生きられぬのに
国のために生きれるものか
争いの火種を作らぬことが
私の役目なのであろう
連れて来られた白き乙女
強さと悲哀を滲ませた目
その美しさに心が動いた
雛鳥のように怯える乙女
初めて守るべき者を見つけた
想うままに抱きしめれば
雪のように消えそうで
今はただお前の歌が愛おしい
失うことを恐れ触れられぬのに
守りたいなどとよくも思えたものよ
娶ればお前を苦しめる
しかし手放すことなどできやしない
お前を守るつもりだったが
私が守られていようとは
愛しい乙女 私の
罪なことだと分かっているが
春宮という鳥籠に
私の為に残ってくれ
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※タイトルやローマ字の単語はGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m
お待たせいたしました。今回は男目線です。
タキトゥス殿下は無言だけど頭の中で凄く色々考えて我慢の人のイメージ。でも、段々我慢できなくなるといい。
次回こそ最後と思います!
話ではなく歌詞のようなただの言葉の羅列という作品ですが
読んでくださっている皆様、本当にありがとうございますm(__)m
どうぞ次回もよろしくお願いいたします!
吉永裕 (2012.7.4)
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