お前に連日求婚の手紙が届くと
巷の噂で聞いた時
胸のざわつきに襲われた
自分が背中を押したのに
お前を誰にも渡したくないと
強く思う自分がいる

しかしお前の前でだと
己の感情を無視した一般論が
つらつらと口を滑り
自分の首を絞めているのに
お前の顔を見て気づいては
後で酷く空しくなる

ただ一言「愛している」と言えなくて
逆に嫁ぐように勧めてしまった
手に入れられないなら せめて
師の元へ戻って欲しいという俺の利己


縁談話が持ちかけられては
仕方なく会いに行き
丁重に断ることが増えてくる
自分も妻を娶る年齢に
差し掛かっているのだが
興味など持てやしない

かといってお前を娶れば
家の名の重みで潰しやしないか
そればかりが気にかかり
それでいて ただ単に
想いを告げる勇気がないという
弱い自分にも気づいている

殿下二人に気に入られた
いずれは匣院になりかねん
そうなれば二度と彼女には
会うことすらもできなくなるのに

ただ一言「愛している」と言えなくて






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※タイトルやローマ字の単語はGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m



お待たせいたしました。今回は男目線です。
ラウルス兄様は今回へたれ色が強いですが、一応ツンデレのイメージです。
傍から見たらバレバレの両片思いだと思います。

次回こそ最後と思います!
話ではなく歌詞のようなただの言葉の羅列という作品ですが
読んでくださっている皆様、本当にありがとうございますm(__)m
どうぞ次回もよろしくお願いいたします!

吉永裕 (2012.7.4)


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