真っ直ぐな瞳 冷静な声
思わず彼の胸に抱きついた
縛られていたように重かった
手足が今はとても軽い
貴方の傍にいられたらと
思っていたけれど無理だった
私はここでは生きられない
働く兄様は好きだけど
ラウルス兄様は
黙ったまま佇むだけ
「ねぇ、兄様。私、昔に戻りたい……」
弱音を吐く私など嫌いですか
けれど耐えられない
知らない人から恋文が届くのも
鳥籠の鳥のように過ごすのも
会える機会は増えたけれど
ここでは満たされない
ねぇ兄様、誰かの役に
立ちたいと思ってはいけませんか
そっと離された身体
ゆっくり見上げた兄様の顔は
少し憂いを帯びていた
私は理解してあげられない
「縁談が来ているそうだな」
突然の兄様の言葉
「ここで飼殺しにされるのが嫌なら
良家に嫁ぐといい」
嗚呼、兄様 どうして
貴方は残酷なことを言うのです
「――嫁ぐのも仕事の内だ、」
私がここにいる意味がなくなってしまった
兄様はいつも正しい
きっとそうすることが良いのでしょう
ですが私は嫌なのです
私が嫁げばもう会えないでしょう
貴方も誰か娶るのですか
貴方の隣にいられないと
分かっていたつもりなのに苦しいのです
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※タイトルやローマ字の単語はGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m
何となくヒロインが女女してきました^^;
戦う強いヒロインが好きな私としては結構書くのが難しかったりします(;´▽`A``
さて。
気付いた方はすぐ気付いたと思いますが、今回メインキャラの名前は植物の名前にしております。
(名前をつけるのが苦手だから毎回大変なんです^^;)
ラウルスは月桂樹で意味は勝利、優秀。
ラウルス兄様はとにかく厳しく鍛えてくれるイメージで書いています。
ヒロインに生きる力を叩き込んでくれる人、みたいな。
おかげで内容が全然甘くなりません^^;
というわけで、次回でもしかすると終わる…?とか書いていつも終わらないので
多分終わりませんが(苦笑)
ボチボチ終わりに向かっておりますので、是非更新した暁には覘いてみてくださいね^^
読んでくださってありがとうございました!
吉永裕 (2011.7.7)
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