涼しげな瞳 軽やかな声
思わず彼の胸に抱きついた
縛られていたように重かった
手足が今はとても軽い
傍にいられたらそれでいいと
思っていたけれど無理だった
私はここでは生きられない
たとえ兄様が近くにいても
宥めるように髪を撫でて
兄様は私に笑いかける
「ねぇ、兄様。私、昔に戻りたい……」
私の言葉で困らせてしまった
けれど耐えられない
知らない人から恋文が届くのも
鳥籠の鳥のように過ごすのも
会える機会は増えたけれど
ここでは満たされない
ねぇ兄様、毎日貴方に
会いたいと思うのは我儘ですか
そっと渡された髪飾り
ゆっくり見上げた兄様の顔は
いつもと変わらぬ顔だった
私は永遠に妹なのですね
「私はもうすぐここを去る」
突然の兄様の言葉
「私は兵器を作る気はないのさ
命に背いた私は追放される」
嗚呼、兄様 何故です
何故笑っていられるの
「可愛い、幸せになりたまえ」
私がここにいる意味がなくなってしまった
兄様がいないなんて
生きる意味すら失ってしまう
引き止めることはできないのですか
兄様はどうして笑っているのでしょうか
追放されてしまうのに
私にはどうすることもできないのが
酷く悔しくてつらいのです
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※タイトルやローマ字の単語はGoogle 翻訳に任せきりなので文法や言葉の選びが正しくない可能性がありますm(__)m
何となくヒロインが女女してきました^^;
戦う強いヒロインが好きな私としては結構書くのが難しかったりします(;´▽`A``
さて。
気付いた方はすぐ気付いたと思いますが、今回メインキャラの名前は植物の名前にしております。
(名前をつけるのが苦手だから毎回大変なんです^^;)
ウィオラは菫で意味は誠実、愛。
ウィオラ兄様はとにかく愛してくれるイメージで書いています。
ヒロインに愛を教えてくれる人、みたいな。
というわけで、次回でもしかすると終わる…?とか書いていつも終わらないので
多分終わりませんが(苦笑)
ボチボチ終わりに向かっておりますので、是非更新した暁には覘いてみてくださいね^^
読んでくださってありがとうございました!
吉永裕 (2011.7.7)
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